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DATE: 2013/11/29(金)   CATEGORY: 映画
ぼやけた豚骨醤油ラーメンって感じ。
なんか裏切られることも多いんだけど、やっぱりミーハーだからついつい観に行っちゃう。
なんせ出てる人がめっちゃ豪華だしね。
特に今回はメインキャストに洋ちゃん入ってるみたいだし、そりゃ行っちゃうよねー。

というわけで11月25日鑑賞。

清須会議
上映時間:138分

【あらすじ】
本能寺の変によって織田信長が亡くなり、筆頭家老の柴田勝家(役所広司)と羽柴秀吉(大泉洋)が後見に名乗りを上げた。
勝家は三男の信孝(坂東巳之助)、秀吉は次男の信雄(妻夫木聡)を信長亡き後の後継者として指名し、勝家は信長の妹・お市(鈴木京香)、秀吉は信長の弟・三十郎信包(伊勢谷友介)を味方にする。
そして跡継ぎを決めるための清須会議が開催されることになり、両派の複雑な思惑が交錯していく・・・。


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話題作だけあって、公開が11月9日なので2週間ちょっと経ってますけど、平日レイトショーにも関わらず20時からという早い時間だったこともあって、それなりの客入り。
三谷作品はある程度の人数いたほうが笑いどころとかあって楽しめるしいいかなーと思っていると、、、予告編が始まっても話しているご婦人が2名ほど。
これは嫌な予感が。
予告編始まってもくっちゃべってる人を見ると大概いやな予感しますよね。
そして案の定でした。
本編中も「わー妻夫木くんだー」とか喋ります。
映画館でああやって平気で喋れる人はもうね、根本的な何かが抜けてるんだと思います。
信じらんない!
しかも無条件の三谷ファンらしく、笑う笑う。それに伴ってこっちは冷める冷める。

それはそうと、映画の感想。

簡単に言うと
「歴史ものとしては軽すぎる。コメディにしては重すぎる。」
こういう感じでしょうか?
ちょっとあっさりした豚骨醤油ラーメンで味がぼやけてしまった。
そんな印象です。

三谷作品ということもあり、結構若い人たちも来てました。
そういう人たちには少しつまらなく感じたんじゃないかと。
それなりにギャグは入ってるんだけども、これがイマイチ。
ただまぁ、個人的な感想として配役はすごくいいしやっぱり豪華。

とりあえず、歴史ものなので5日間のこととはいえ結構忠実に歴史をなぞります。
だから、トンデモ展開や独自解釈って感じのものはほとんどありません。

清須会議で最初は不利と思われていた秀吉が裏工作をして、懐柔していき結果として主権を握るという話。
そして最初は優勢だったと思われていた柴田が負けるという話。

その過程を見せてる映画なんですけど、歴史を知ってる人間からは特にびっくりすることもない。
そして歴史を知らない人からしたら誰がどういうポジションでどういうことなのかもよくわかってないと思う。

なんというかすごーく中途半端な印象でした。

おもしろくないわけではないけど、それは役者の力で見せれたのかなと。

この話の肝って秀吉が対戦相手である柴田のブレーンの丹羽を懐柔するところにあると思うんです。
そしてずっと柴田を支えてきた丹羽が結果として柴田を裏切る。
でも、その懐柔するところを見せた後に裏切りがあるので、見てるこっちからしたら「知ってた。」となるわけです。
それならば、先に裏切るところを見せて、それから実はその前日にこういう裏工作を秀吉がしてましたよーとあってもいいのかと。
池田を懐柔→池田が秀吉側に、丹羽を懐柔→丹羽が秀吉側にの繰り返しなんです。
結構簡単に秀吉側についた池田に対しての丹羽の苦悩を見せたいのなら、もっと丹羽と柴田の関係を描いてほしかったし、丹羽のエピソードとかもあったほうがよかったなぁ。

そして何より、この柴田が馬鹿すぎるんです。
人の良い、そしてスナックのママのようなお市の方に惚れ込む馬鹿な親父にしか見えない。
ただいくら馬鹿でもその宴席を蹴ってお市のとこに行きます?
そりゃあんた負けるよ!当然だよ!同情できないよ!ってなる。

秀吉はなんというか秀吉としてではなく大泉洋として見ちゃうんだよなぁ。
だからずる賢さはしっくりくるんだけど、大泉洋として応援しちゃう。
それはもう単純に僕が洋ちゃんが好きだからだと思います。
名古屋弁の違和感のなさはすごいなぁ。

そして今作のMVPであり、逆にいえば失敗でもあるのは織田信長の弟役の織田信包を演じた伊勢谷友介だろう。
もうね、めちゃくちゃかっこいいの。
最後のシーンでこの信包と秀吉が話すシーンがあるんだけど、なんかもうここの伊勢谷が信長にしか見えない。
と思ったら、「利休にたずねよ」では伊勢谷が信長やってんじゃん!
なんかもうキャストが近すぎてややこしいわ。
だからか、信長の亡霊と秀吉が喋ってるようにすら感じてしまう。
これをもし狙ってるんだったらいいんだけど、そうじゃなきゃ見てるほうはあまりに伊勢谷がカッコよすぎて
「いや、もう後継ぎは伊勢谷でよくない?」
ってなる。
それくらい伊勢谷の信長な雰囲気がしっくりくるんです。
たぶん、この信包のポジションって歴史知らない人からしたらわかりにくいしこんがらがるんだろうなぁ。

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あとは根本的な不満としては、映画である必要があったのかと。
基本的にほっとんど清須城内で行われるワンシチュエーション時代劇なんです。
それぞれの宿泊場所である座敷での会話が多いんですけど、基本的にふすま開けっ放しで会話してるんです。
見える位置に敵とかいるのに結構な大声張り上げちゃうんです。
舞台だったらそれで聞こえない設定でいけるけど、映画だとすごく違和感。
戦闘も最初の本能寺の変以外はないからわざわざ映画でやるほどなのかな?と。

途中の旗取り合戦なるビーチフラッグが行われるんだけど、これがすごくまた中途半端。
どうせならここはもっとコメディ色全開でいけばいいのにそういうわけでもない。
このシーンで笑ってたのは客席には前述の三谷無条件降伏のおばさましかいませんでしたよ。

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おばさまといえばお市の方。
演じた鈴木京香さんは魅力的な女性だと思うんですけど、メイクのせいかな?すごくばばくさい。
なんというか、そこまでして落としたい女性に見えない。
だから入れ込む勝家に感情移入できない。
それこそ三谷作品なら深津絵里さんを使ってくださいよ。
寧役の中谷美紀さんのがお市の方よりかわいいんですもの。

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そして138分という時間。
三谷作品ってすごく余分なシーンが多くないですか?
だから明らかに後半疲れてくる。
今回の映画でいえば、ピークは清須会議で秀吉が勝つとこなんだけど、そのあとがだらだら長い。
これがラストカットかな?と思うところが何回もあって、それでも終わらない。

もっとサクッと作って2時間切るくらいなら、もっと見やすい映画だったかなと。

無条件で三谷作品を好きな人は間違いなく楽しめるでしょう。
あとは、歴史の勉強はしたいけどあんまり重たい映画は嫌だなーって人もいいかも。
この映画をきっかけに戦国時代に興味を持つなんて役割としては面白いのかなとも思ったけど。
賤ヶ岳の戦いをにおわせるセリフとかもあったけど、ああいうのも歴史知らないと楽しめないよね。

なんというか万人受けを狙いすぎてすごく中途半端な映画になってしまったなという印象でした。
おしまい。

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DATE: 2013/07/03(水)   CATEGORY: 映画
5流の僕には2流ですら雲の上。
ラジオでチケットプレゼントをやっていて、応募したらまさかの当たり。
妹も同じ系列のテレビ局の懸賞に応募したら当たり。
よっぽどその放送局はこのチケットが余ってんだな。
ってか、すっかり映画感想ブログになっちまった!

というわけで7月2日鑑賞。

「二流小説家 シリアリスト」
上映時間 115分。

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【あらすじ】
ある日、小説家としてぱっとしない赤羽一兵(上川隆也)は、死刑が確定している連続殺人犯の呉井大悟から告白本の執筆を依頼される。
彼はそのチャンスに飛び付き、呉井に面会に行くと、彼を主人公にした小説を書くという条件を提示される。
赤羽は、腑に落ちないながらもOKし、3人の女性たちに取材をするのだが、、その先々で殺人事件が発生。その手口はかつて呉井が犯した殺人と同一だったが……。


キャッチコピーは「全米を欺いた衝撃のラストを見逃すな!」

そんなキャッチコピーよりももっと的確なのを考えました。
「暗い。 重い。 グロイ。」
これ。
まさにそんな映画でした。

簡単に言えば、女性の首を切断して裸の死体に花を散らばらせて芸術として写真に撮っていたという猟奇殺人者呉井と真実を書いて欲しいと頼まれた赤羽との話。
犯人の呉井は死刑が確定しているのに同様の手口の殺人が起きる。
え?じゃあ真犯人は別にいるの?
呉井は実は無罪なの?的な話。

まぁ、これがね。
死体の写真をどれだけ見せられたことか。
しかも全て首がないんだから性質が悪い。
直接的に殺人のシーンとかは出てこないんだけどさ、なんだか重たい。

もうネタばれとか関係なく書いてますからね。

とりあえず気になった点を箇条書きの巻。
・ 一兵のひととなりが見えない。(呉井は細かく書かれている)
・ そのせいで一兵の成長譚としてはちょっと弱い。
・ 呉井に官能小説を差し入れしたのは誰なんだろう。
・ 遺族会が勢ぞろいで本を書くのをやめろと言うがなんで知ってるの?
・ あからさまな片瀬那奈へのミスリード。
・ 片瀬那奈がヤクザの親分みたいな人との「私の力はいらないのかね?」という無駄な会話。
・ 助手席に居たはずの片瀬那奈がいつの間にか運転席に。
・ 片瀬那奈が呉井の信者だった(ただ手紙を出していただけ?)という伏線の回収がされていない。
・ 呉井の育てのおばさんが裏山に行く一兵を見てニヤリとするシーンの意味。
・ 本田博太郎が草むらで一兵を撃ったのは頭蓋骨を見つけられたら困るからだろうけども、何故本田博太郎がその頭蓋骨の在りかをしっていたのか。
・ そして本田博太郎は猟銃のようなものならまだしも通常のハンドガンで見えない場所から打ったという腕前。
・ 一兵は銃で命を狙われてるにも関わらず聖域を見つけた途端立ち止まる。撃たれたらどうすんの?
・ 戸籍を買って必死に勉強して50歳を過ぎて司法試験に受かったという高橋惠子。
・ 高橋惠子1人で20分くらいの間に殺して首を切断して花びらを撒くという殺害方法の無理さ。
・ 首から下はシリコンの人形だったという必要性。
・ 呉井が20歳の時に初めて女性を殺したと言っていたが、最初の殺人の動機が一切語られていない。
・ 姪っ子が襲われた後に一兵は結構な時間が経ってから帰ったはずなのにただ縛られていただけだった。
・ 偶然現れるトラック。
・ 50代の女性との取っ組み合いで簡単に負けて首を絞められる一兵の弱さ。
・ 呉井みたいなタイプの殺人犯は殺してない場合はきちんと言うだろ。芸術でやってんだから。
・ 銃というものが簡単に出てくるリアリティのなさ。
・ 頭蓋骨、深すぎじゃね?
・ 本田博太郎が実は奥さんを殺してましたよっていうやっすい展開。
・ 死刑執行シーンが無駄にリアル。(ただし昭和の映画みたいな映像の作り方)

たぶんまだある。
もうさ。
基本的に伏線置きまくりの置きっぱなし。

全然回収してくれないんだもんなぁ。

全米を欺いた衝撃のラストを見逃すな!なんていうキャッチフレーズなくらいなんだからミステリーとして作りたいんでしょう。
でも、なんかカメラワークは無駄にホラー映画っぽい視点だし。
それにあれだけあからさまに片瀬那奈へとミスリードしたら、客は「あ、こいつは多分犯人じゃないんだな」ってわかっちゃうよ。
そして回想シーンで絶対に顔を見せない呉井の母親。
このあたりで「あぁ、これ真犯人は高橋惠子だな」ってなる。
そして実は呉井は母親を助けるために嘘をついてましたよーなんて展開かと思いきや、なんや結局おまえも殺しとんのかい!
じゃあどういうことだ?
2人で協力して殺人をしてたってこと?

てか、新たに起きる3件の殺人を高橋惠子一人でやるってのがいくらなんでも無茶なんだよなぁ。
しかも超短時間に殺して首を切断してるのに血が全然出てないってどゆこと?



ただいいところもいくつかありました。
1、上川隆也と武田真治の演技が良かった。
これに尽きるでしょう。
とくに武田真治がしっかりとした役者であることを思い出させられる作品だった。
狂気の呉井がホント怖くてね。
終盤の呉井と一兵の言い合いのシーンは好きだった。
呉井のキャラも演技もすごくよかった。
服を毎回着替えてるとこや、刑執行の日にすごく綺麗でシュッとしていたり。
ただもうちょっと映画自体の作りが良ければこの演技ももっと評価されるだろうに。。。もったいない。

2、小池里奈がかわいい。
超主観の感想ですけど。
初めて観たけどなかなか味のある演技でよかったです。
特に最後のちょっと涙目で振り返るシーンはすごくかわいかった。

全体的な印象としては、素材はそんなに悪くないけど料理人が悪かったのかなという印象。
基本的に作りが雑。
複数脚本家の功罪なのか伏線は多いが回収できないっていう。
どこに筋を置きたいのか全然わからない。
異常と言われてもそこに存在する親子愛なのか、一兵の成長譚なのか、はたまたそれ以外なのか。
猪崎宣昭監督の力不足という印象が否めないです。

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DATE: 2013/06/26(水)   CATEGORY: 映画
疾走感ではなく失速感溢れる映画。
きっかけはラジオで映画館の館長さんが話していたのを聞いて面白そうだったので。
前売りチケットも買って日曜日の朝イチの上映を見てきました。
お客さんは20名ほどかな?
9:45開館、10:00上映開始だったんですけど、開館前から行列が出来てました。

というわけで6月23日鑑賞。

「箱入り息子の恋」
上映時間 117分

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【あらすじ】
市役所に勤める天雫健太郎(星野源)は、内気な性格が災いしてか、35歳にもなって女性と付き合ったことが一度もないまだに実家で両親と暮らしている。
家と職場を往復するだけの日々で、趣味は格闘ゲーム、唯一の癒しはペットのカエルという健太郎。
珍しい名字を絶たせるわけにもいかない!と父(平泉成)も母(森山良子)も息子を気遣い、親同士が子どもに代わって相手と対面する「代理見合い」への出席を決める。
今井家の一人娘・奈穂子(夏帆)とのお見合いを決めてくる。
お見合い当日、緊張する中、清楚で美しい奈穂子を見て、健太郎は生まれて初めて恋に落ちる。
そこで今井夫妻(大杉漣、黒木瞳)と知り合った健太郎の両親は、目が不自由な彼らの娘菜穂子(夏帆)のことを知り奈穂子の目が見えないことはものともせず、好きという感情を爆発させる健太郎。
しかし二人の行く手には幾多の壁が立ちふさがっていた。


キャッチコピーは「恋をすれば傷を負う。いつだって僕らは傷だらけだ。

まず端的に言うと、途中まで80点、ラスト15分が0点。
文章で説明すると親元に居る2人の成長物語としては面白いが、ラストに至る展開が興ざめ。

僕はこういう感じの評価です。

基本的に観た人にしか解らない感想書いてますからね。
ネタばれヤダヤダ!って人はYAHOO!映画の批評でお願いします。

さて、箱入り息子というこのタイトル。箱入りよりも親が無関心だったという印象を受けました。
というのも健太郎は毎日お昼御飯を一度帰ってきて実家で食べていたわけです。
それを父親が見て「毎日こうなのか?」と母親に聞くシーンが初っ端にあるんですね。
健太郎は役所勤め13年なわけです。
その13年間毎日実家でお昼御飯を食べてるんですよ。
これが2,3年の話なら解るんですけど、13年ですよ。
それを父親が知らなかったのでしょうか?

箱入り娘という言葉がありますが、めったに外へも出さないようにして、家庭の中で大事に育てられた娘。という意味です。(大辞林)
箱入りというものにはある程度親の意思が入っていなければいけない。
この場合はどう考えても健太郎の意思なんですよね。
いや、確かに昼飯を準備している母親の意思もそこに入っているとも言えますけども、進んでそうさせているわけではない。
それを13年続けてきて、定年退職でもして昼間も家に居ることになった父がそれを知り、前述の台詞を呟く。
これはもはや箱入りというよりも無関心だったんじゃないか?という印象を受ける。

そして親が代理お見合いで相手を探すわけですけど、この動機がどっちかというと「天雫(あまのしずく)」という珍しい名字を健太郎の代で絶やさぬようにという感じがしてしまい、息子のためって感じがしない。

でもまぁ長々書いてる割になんなんですけど正直そこら辺は大した問題じゃないです。
ただちょっと気になっただけ。
この映画、ちょっと気になるって部分が何故か多いんですよね。

健太郎のキャラクターは解りやすくていいです。
真面目一辺倒って感じも伝わってきます。
ペットがカエルなんですけど、このカエルが健太郎と不思議と似ているのも面白い演出というか視点。

でも、健太郎が奈穂子とのお見合いで奈穂パパに噛みつくわけですね。
「お父さんの見えているものと奈穂子さんの見えているものは違うと思います」みたいな。
確かに奈穂子の両親は奈穂子の結婚相手を介助役くらいにしか考えてない。
でも社会的地位を必要とする。
ホントに介助という立場で考えるならば17時に帰る健太郎は適任としか思えないんだけどなぁ。
夜中まで仕事してて、奈穂子を家にほったらかしなんて人のが危ないでしょうよ。
なんかこの奈穂子の親がハンディを持ってるからって何もかもをやってあげてて、でも相手の男性には介助と仕事への野心を求めてたりしてもうよくわかんない。
ってかね、ここで健太郎が噛みつくのがちょっとねぇ、違和感があったというか。。。
嘲笑される自分に重ね合わせてたところもあったんでしょうけども、だとしても健太郎のキャラからするとちょっとここまで一気に言うには強気に出過ぎかなぁと。
それが一目ぼれのなせる技なんでしょうか?
無気力に近いようなキャラなのだけど、実は熱いもの持ってるんですよ!みたいなのがもうちょっと先にあれば自然だったのかもしれないけど。
この演説を入れるならば後で出てくる公園でのシーンが良かったんじゃないかな。
ちょっといきなりすぎてうーん。

でも牛丼食べに行ったり、毎日のお昼休み公園デートは中高生の初々しいデートを彷彿とさせます。
きゅんきゅんします。
そして観客はこの恋を応援する。
上手くいって欲しいなぁっと思って、こう甘酸っぱい感じを楽しむって映画としてはいい。
確かにベタな部分や展開も多いのだけどそれはそれでファンタジー作品だと思えばいい。

ただ。
健太郎が事故にあってから全ての風向きが変わる。
しかしこの事故の場面がなぁ。。。
娘の恋を応援したい奈穂ママと絶対に許せない奈穂パパとの間でもみ合いが起こるんです。
奈穂ママが奈穂パパにビンタをして「私の目だって節穴じゃないんです!アナタが何をしてるかくらい私だって解るんです」と暗に浮気をしているでしょ!という説教をする。
そしたら道路に出ていた奈穂子が車に轢かれそうになりそれを助けるために健太郎が奈穂子を押し出して代わりに事故にあい重体。
ここの奈穂ママのビンタで奈穂パパが目を覚まして「仕方ない・・・」とかなるのかなぁと思いきやの事故。
しかも浮気云々に関してはイマイチ伏線がないからちょっと無理矢理な感じが。
いや、「今日中に済まさなきゃいけない仕事があるから遅くなる」って言った時に奈穂ママがピキーン!ってなるシーンがあるんだけど、それだけじゃちょっとなぁ。
だからわちゃわちゃして事故に持って行くための無理矢理感が見えちゃう。

そして事故で健太郎は意識不明の重体。
お見舞いに来た奈穂子たちに健太郎の母親が激怒。
「お引き取りください。」と言うんだけど、帰りたくない奈穂子。健太郎に触れようとした時に健太郎母の一言がもう最悪すぎる。
「アナタ、耳まで悪くなったの?」
いや、わかりますよ。
息子が結構な状態になって後遺症が残るかもしれない。それもこれもこの娘のせいだ!と。
そう思う母親の気持ちはわかる。
ただこれは絶対に言っちゃいけない言葉でしょ。
しかも元々この健太郎側の両親は健太郎と奈穂子の恋を応援してたんだから!
あー、結局差別的な目でしか見てなかったんだなってなんだか見てて悲しくなった。
興ざめ。

結婚というものはやはり家族間の繋がりがあってのものということを考えるとここで全てが終わりです。
気持ちはわかるけど、自分の身を呈してまで助けた息子が守りたかった人に対してあまりにひどい仕打ち。

そして意識が戻り、奈穂子の携帯に電話するも繋がらない。
奈穂子側も娘を罵倒されて健太郎側との連絡を取らせまいとしたんだなと。

だいぶ怪我も治り、仕事復帰した健太郎ですが、突然のスコールで傘をさそうとするも松葉杖ゆえに上手くいかずびしょびしょのまま地面へと投げ出される。
ここで絶望を演出って感じかな?
でもやっぱり見ているこっちとしてはまだなんとか上手くいく展開を考えてるから、この場にでも奈穂子が現れて・・・なんて考えたんだけど、何もなく次の瞬間には足が治った状態になる。
え?
何それ!
それならば今のシーンの差し込みは必要でしたか?って感じ。
絶望感を見せたかったのだろうけど、もう少し何か別の視点があってもいいんじゃないかな?

怪我も治り、ある日公園でパンと牛乳で昼食を取る健太郎。
おいしい牛乳を飲んでたけど500mlでかくない?それを昼休みに飲んだらお腹壊しちゃうよ!なんて思ってたら、遠くで白杖を使いどこかへと向かう奈穂子を見つける。
ここで初めて白杖を使ってる奈穂子を見たよ。
果たして奈穂子は白杖を普段から使っていたのか。とかそういう疑問も出てきちゃうけど、まぁそれはいいわ。
こっそりと後をつける健太郎。
これ、一つ間違うとストーカーだからね。
そして奈穂子が目指していた場所は初めてのデート場所と言ってもいい吉野家だった。
さて、ここの奈穂子は健太郎に逢いたくて度々吉野家に来ていたのか、それともこのときたまたま訪ねたのか。
あまり知らないであろう場所で白杖を使っているということ、自分で紅ショウガを牛丼にのせて食べていることを考えると度々来ていたんだろうと考えるのが自然。
だとすると許せないのが吉野家の店員の対応。
白杖を持って、しかもそれなりに来ている客なんだからそういったハンディもわかってるはず。
なのに「こちらへどうぞー」とマニュアル通りの対応しかしない。
牛丼を置くときも「こちらに置きますね」の一言くらいあってもいいんじゃないか?
吉野家は視覚障害者に対してのサポートもないのかい?
細かいところだけどすごく気になった。
いやね、周りの客が視覚障害者である奈穂子に対して無反応なのはわかるけど、店員までそれじゃダメでしょうよ。

ただ、この牛丼を食べるシーンはこの映画の山場であり重要なシーンです。
多分色んな人が書くと思うけど牛丼を食べるシーンがある映画と言えば「モテキ」でしょう。
麻生久美子が牛丼を食べるあのシーンはなんだかすがすがしくもあった。
この映画においては涙を誘ってしまう。
そんなシーンなんです。
でも僕は前述の店員の対応が気になってしまってせっかくのいいシーンでちょっと冷静になってしまった。

思い出の場所吉野家で涙を流しながら牛丼を食べる奈穂子。
そしてそれを見て同じく泣く健太郎。

健太郎は終わった恋だと諦めていた感情が完全に復活して、思わずお店で「奈穂子さん!!!!」と叫んでしまう。
ここで奈穂子との感動の・・・と思いきや、奈穂子はもうすでに店を出ていた。
また裏切られたー!
絶対ここで感動のシーンになると思ったのに!

健太郎も泣いてたし自分の世界に入っちゃってたのかもしれないけど、いくらなんでも奈穂子出ていくの早過ぎだろ!
しかも追いかけたのにもう反対側の道路いるし!
そして奈穂子は奈穂パパの迎えで車へと乗る。
このシーンもイマイチ解せない。
奈穂パパは奈穂子が健太郎と会える可能性を信じて牛丼屋へと行っていたということを知っているのだろうか?
いや、知らないだろう。
知っていたらきっとこの奈穂パパは許さないだろう。
でも奈穂パパは笑顔で娘を迎える。
確かに健太郎にとっての敵とも言える奈穂パパだから追いかけるのを諦めるという効果はあるだろう。
でもここは何故協力的な奈穂ママじゃなかったのか。
奈穂パパのあの性格からして、また隠れてあの男(健太郎)と会ってるんじゃないかと慎重になっててもおかしくないのにそういった感じもない。
うーん疑問。

ここからクライマックスへと。
昼休みが終わり役所へと戻って仕事をするも押し隠していた気持ちが再燃した以上はもう収まりがつかない。
どこにやることもできない想いのベクトルが暴発のように叫びへと変わり、仕事中に叫び出す。
そして早退を取り、彼女の元へと駆け出す。
時間としては14時くらいでしょうか?
こっから走った!走った!すでに満身創痍だ!という言葉がぴったりなくらいに走ります。
行ったこともないのに奈穂子の家知ってたんですね!
なんか裏道とかフェンス越えたりとか普通じゃない行き方できるくらいこの辺りの地理に詳しいのね!
ってか、真っ暗じゃん!!!
どんだけ走ったの!?
事務仕事の趣味が格ゲーの人が数時間走り続けられるの?
ってか、奈穂子の家遠くね?
車運転しなよ!
せめてタクシー使いなよ!!!
でも、この溢れんばかりの気持ちがそういう走らせたのは解る。
なんというか、青春時代にもあるよね、無性に走りたくなるって感じ。それかなと。

たださ。こっからですよ。
僕はこっからの評価が0点です。

奈穂子の家に着いた健太郎は奈穂子が弾いているであろうピアノの音がする2階へと向かう。
どうやって?
柱を登って。
この柱を登る姿が健太郎が飼ってるカエルを彷彿とさせる。
この見せ方は面白い。
「奈穂子さん!」と叫ぶわけでもなくデートの時に披露したカエルの鳴き真似で奈穂子だけに気付かせるという方法も面白い。

でも!

・・・でも!


・・・・・・でも!!!


その後やっちゃうのが夜這いなんだもんなぁぁぁぁぁぁぁ。

もうここが残念すぎる。
あれだけ汗かいて走って汚れてそれで夜這い?
なんだよ!好きって思いよりもヤリたい気持ちがおまえを走らせたのかよ!!!とか思っちゃった。
いや、2人とも愛し合ってるわけだからそうなっちゃうのは解るけども、そうじゃないでしょ!
それに鍵はかけたの?
とか色々気になっちゃう。
これはおいらが重箱の隅をつつきすぎなの?

案の定、何か声がすると娘の部屋にノックもなしに入ってきた奈穂パパ&ママ。
そこで裸の健太郎と娘を見つけて、もう奈穂パパは激おこ!
股間を蹴り、顔を殴りふるぼっこ。
今まではさ、観客は健太郎と奈穂子を応援してあげたくて、そして奈穂パパが敵にように見えちゃう。
でも、ここに関しては、忍びこんでの夜這いですもん。
そりゃ健太郎が悪いしそうなりますよねーって感じ。

そしてその乱闘の末に、足を滑らせ健太郎は裸のまま2階のベランダから落っこちる。
足とか逆さ向いちゃってる状態。

この一連のシーンはなんなんだろう。
ずっと見ながら考えてたんだけど解らない。
笑いのシーンだとしても笑っていいのかどうかよくわからない。
イマイチ監督の狙いが解らなかった。
あれだけお見合いのシーンで奈穂パパに噛みついたくらいの気概があるならば家の外から2階に向かって叫ぶくらいの気合を見せて欲しい。
なんで忍びこむの?
なんでそこまでの身体能力があるの?

すっごいベタだけど、奈穂パパがデートに気付いた公園でのシーン、牛丼屋で叫ぶシーン、走りだして奈穂子の家に着いたシーン。
この辺りで、もうちょっと違うアクションや展開があれば素晴らしくきゅんきゅんする映画だったのに!
まさか「恋をすれば傷を負う。いつだって僕らは傷だらけだ。」という言葉の通り、物理的な傷だらけの映画だなんて!
ってか、もしかして監督はこの驚きを狙った・・・なんてことはないよね。

そして最後の最後は病室から点字の手紙を送り、それを奈穂ママが笑顔で奈穂子に渡す。なんていうシーンなんですけど、奈穂ママは優しいとかいう次元じゃなくていくら本人たちの気持ちを尊重するつってもここまで応援するの?って感じ。
それならば奈穂ママが橋渡しをしてもうちょっと違う展開もできたでしょうに!
なんかまっすぐ過ぎて結果的に物理的にも心理的にも痛い終わり方だよ!
最後の明け方(に見えた)病室で点字の手紙を書く健太郎なんて狂気だよ。
これは破滅へと進んでいるんじゃないかと見えてしまう終わり方だった。
少なくとも結婚するには駆け落ち同然しかないだろうなぁ。。。
両方の親の関係が最悪だもん。

そしてここまでやっちゃう健太郎はストーカーになりえてしまうから怖い。
まっすぐと見るか怖いと見るか。
耳をすませばの聖司くんを一途と見るかいやちょっと怖いよと見てしまうかの違いです。
「無様でいいじゃん」と同僚が言っていたけど、無様ってそういうことなの?


なんて、まるで酷評のように散々書いてますけど、牛丼屋のシーンくらいまではすごく好きなんです。
あそこで違う展開だったら80点の映画だった。
中盤にラブシーンなんかもあるけど、それも理解できる。
表情とかが見えないからこそ肉の触れ合いを求める気持ちは自然だった。
他にも
・吉野家で最初向かって右に座っていた健太郎が左側に移動する。
・奈穂子と奈穂ママの傘について話すシーン。あそこの「知ってたんだ」という夏帆かわいい。
・水槽から出ようとするカエルと自分の殻を破ろうとする健太郎とをかぶせる見せ方。
・穂のかと健太郎が飲みに行くシーン
牛丼シーンまでの雰囲気はきゅんきゅんもあるし、痛さもあるし好きだった。
でもそっからの失速が。
ただの痛いお兄ちゃんになっちゃうんだもん。
おかしいなぁ。
映画自体は走って走って疾走感溢れるシーンなのに見てるこっちはどんどん失速していく。。。
思っていた展開にならなかったからだろ?と言われたらそれまでだけど、それにしても夜這いってオチがなぁ。。。
なるほどーと思わせるものでも深いものでもなかった。

評判はすごくいいみたいなんですけど、そこまでかなというのが正直な感想。
ちょっと思ったより作り方が雑だったなぁ。
あまり好きな監督ではないけど、同じような雰囲気の映画なら石井裕也が撮ったほうがまだ面白くなったかと。

全体を通して恋愛コメディにしたいのか成長譚として見せたいのかが解らなかった。
コメディならばちょっと作りが弱いから最後のあの展開が許せない。
成長譚ならばやっぱりあの展開が許せない。

要するにあの展開が許せない!

ラジオで映画館館長は「初デートにお勧めです!」って言ってたけど、いや、初デートには向いてないと思う。
もう少しNHK的な作りだったらデートにオススメだったかもしれないけどね。
結果的に40点という感じ。

あ、あと、エンディング、細野晴臣なら源ちゃんでもいいじゃんと思ったし、そっちのが自然じゃん。
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DATE: 2013/06/18(火)   CATEGORY: 映画
「ある会社員」というタイトルだとほのぼのした作品かと思うよね。
全然見るつもりはなかったんだけど、ちょっと人からチケットをもらったので観てきました。
今日は長々書きません。
映画に関しては備忘録みたいな感じにしたいの。
というわけで6月17日鑑賞。

「ある会社員」
上映時間96分

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【あらすじ】
表向きは普通の金属貿易会社を装いながら、日々取引されている業務は“殺人”という契約殺人が専門の会社に勤めているヒョンド(ソ・ジソブ)。
社内でトップのヒットマンである彼は、社に忠実な社員でもあった。
ある日、ヒョンドは新人のフン(キム・ドンジュン)と共に仕事を遂行するが、会社からフンの殺害も指令されていた。
死を迎える前に、フンは貯金していた全財産を家族に渡してくれとヒョンドに依頼。
躊躇しつつも重い腰を上げてフンの実家を訪れたヒョンドは、フンの母親ミヨン(イ・ミヨン)に会うが、彼女はヒョンドが思春期の頃に憧れていたシンガーであった。
シングルマザーのミヨンは、今は裁縫師として工場で働いていた。
それ以来、ヒョンドは普通の生活を送ることを夢見るようになっていく。
そんなある日、ヒョンドが社の命令に背き、フンを殺していないことがバレてしまう。
ミヨンとともに新しい人生の第一歩を踏み出そうとしていたヒョンドであったが、同僚の殺し屋たちが彼の命を狙っていた……。


韓国映画自体5本も観たことあるかどうかくらいだけど、劇場で見るのはいつ振りだろうと考えたら2005年の福岡アジア映画祭で観た「公共の敵2」依頼でした。
わーお久しぶり。
月曜日は男性1000円の日だったけど、女性も結構いましたね。
いや、むしろ女性のほうが多かったのかもしれない。皆様、ソジソブやドンジュン目当てかしら?

タイトルからしてなんだかほのぼのした会社員の恋愛ストーリーかなんかかと思うよね。
それがまさかの殺し屋の話だなんて!
いや、事前情報はいちお入れてたし、以前この劇場で予告編を見ていたから知っていたけども知らなかったらびっくりするだろうなぁ。

主演のソジソブはうちの母親と祖母が好きな俳優ということくらいしか知らなかったし、今までどういう作品をしてるのかはわからないんですけど、なかなかよかったです。
あの一重で切れ長の瞳が淡々と殺しをしていく感じにピッタリはまってた。
だからこそ、上司との歓談シーンとか所々笑うシーンとかミヨンとの会話シーンとかで人間味ある笑顔が引き立つ。
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あとフン役のドンジュンって役者さんは初めて見たけど、ちょっとジュンス(JYJ)に似てますね。
あの冒頭のキムチ屋のアクションシーンはかっこよかった!
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そのフンの母親役のイミヨン。
この人がなんというかすごく絶妙なバランスのかわいさと美人さを兼ね備えてる人だった。
で、帰ってきて年齢を調べてみると1971年。。。え。もう40歳越えてるんですか!?全然見えない!
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なんかちょっとほっちゃんに似てるね。

さて、映画のストーリーですが、まぁ、そこまで意外な展開もないですね。
いや、1つありました。まさかの展開が。
話自体も複雑じゃないぶん、説明台詞も少ないのは評価できます。
なんというか巨大な「特命係長只野仁」みたいな?
ちょっと違うか。

それまで考えずにやってきた「殺し」ということに疑問を抱き、殺すべき相手を殺さずに生かしてしまう。
そうなるともう行きつく先は自分が消されるってわけですよ。
そこらへんの感情はまぁまぁ見えてたかなと。

これ、難しいのが、決して好きな人が出来たから殺しが嫌になったわけではなく、元々どこかで殺しというものに対して抱いていた疑問が好きな人と出会うことで確信へと変わったということでしょうか。

ただ、殺しから足を洗うための手段が殺し屋仲間(この映画においては会社全体)を殺さなきゃいけないというこの矛盾!
まぁ、そのシーンは憎しみが強かったりもしますけど。

なんだかすっきりしないというか悲しいラストシーンでしたね。
どうせなら会社の人を皆殺しにしたのちに、ヒョンドも死んだほうがなんだかスッキリ終われたかも。
いや、そうするとフンを逃がせないからダメなんだろうけど。
彼は自殺とかすることよりも刑を選ぶことを選んだのかと。。。
うわーどう考えても死刑じゃん!とか悲しくなった。
しかし警察役の人はなんかちょっと出来そうなやつかと思いきや結果空気でしたね。
いや、あの人が居たから会社に調査が入ったんだろうけど、それにしてももっとなんか暴いていくのかと思ったよ。

あとはラストシーン。
あの電車の中で履歴書の写真を見て、これじゃだめだと撮り直して必死に笑顔を作るシーン。
あれはすごく悲しかったなぁ。
ヒョンドが緊張して、そして期待を胸に臨んだ面接、会社がまさかこんな殺し屋組織だったとは、そしてこんな末路になろうとはっていう。
あの笑顔を作ってるのがその後のことを考えるともう辛くて辛くて。

なかなか面白い映画でした。
ちょっと都合いいなって展開もあったし、ある意味でフンの妹が一番可哀想な気もするけどね。
アクションシーンもなかなかかっこよかったし、撮り方も嫌いじゃなかった。
時間も96分と飽きることなく見れる時間がよかった。120分だとちょっときつかったかも。
☆3.5ってとこかしら?
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DATE: 2013/04/02(火)   CATEGORY: 映画
The love is difficult.
映画の日だし時間あるしなんか観に行くかー
あれ?でも今何やってんの?
プラチナデータは多そうだしうーん
気分は洋画だ!よし洋画を見よう。

「アンナ・カレーニナ」

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【あらすじ】
9世紀末、帝政末期を迎えているロシア。
サンクト・ペテルブルクで社交界の華と謳われる美貌の持ち主アンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)は、政府高官を務める夫カレーニン(ジュード・ロウ)に愛情を持てずにいた。
モスクワへ向かう中、騎兵将校のヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と出会ったアンナ。
二人は一目見たときから恋に落ちてしまう。自制心を働かせようとするも、舞踏会で再会したときには燃えさかる情熱を止めることができなくなっていた。
アンナは社交界も夫も捨てヴロンスキーとの愛に身を投じるが、それは同時に破滅へと向かうことになっていく……。




この映画のこと全然知らなくて。
いや、原作はちろっと読んだことはあるんですよ。
トルストイの名作ね。
なんかちょっと古い世界観の映画が見たくて選んだんです。
3月29日からの公開ですってね。
でも公開数日でしかも映画の日の割に20人もいなかったんじゃないかな?
予告編で見たスピルバーグのリンカーンが面白そうだった!


【感想】
※がっつりネタばれしてます。
むしろ長々とあらすじ書いてます。
ネタばれせずに感想書くの苦手なんです。



適当に決めた映画だったから全然情報がなくて。
キーラナイトレイが出てるってくらいしか知らなくて。
あ、ジュードロウが出てることも知ってる。

まず冒頭。
紙芝居のような舞台セットのようなところから始まり、あれ?これはもしかしてミュージカル映画なのかしら?と思ったほど。
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ミュージカル映画はあんまり好きじゃないから早くも後悔する。
ただ、全然違った。歌ってなかった。
そういう特殊な舞台と映画を合わせたような作り方だった。
この映像の作り方ってすごく説明が難しいんだけど、映画なのにあえてかきわりが登場していたり、陳腐な舞台セットみたいな背景だったりといった感じ。
舞台演出のような作りと、映像の切り替えがすごく独特。
ドアを開けると雪国が拡がってたりとか、現実ではありえないでしょ!ってファンタジーな展開あったり。
舞台っぽい映画を作ろうとしたらこれが正解なんだと思う。
あと、すごくテンポがいい。
なんというか登場人物が回る回る。
アンナの兄のオブロンスキーが服を着替えるシーンの素晴らしくスピーディーな衣装替え!
それ以外にも統制されて音楽に合わせた動きが意図的に作られてたりして。

ただ、全編この舞台と映画の融合が行われるわけではない。

話の中でもう一つ進んでいく展開としてキティって子とコンスタンティンっていう田舎者の恋愛模様も描かれてるんですね。
この2人を後半で描くときだけはちょっと事情が違う。
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キティって女の子はいかにも純情な子なんだけど、恋人ヴロンスキーに振られてしまいます。
何故その恋人ヴロンスキーはキティを振るのか。
それは別に好きな人が出来たから。

そう、その好きになった相手がアンナ・カレーニナ。

この映画の主人公。キーラ・ナイトレイ
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人妻なんです。
ヴロンスキーは人妻に一目ぼれ。
そりゃ惚れるよ、こんな美人なんだもん!!!
またこのアンナは18歳でくそ真面目な旦那と結婚してしまって恋らしい恋をしてないからか、年下のかわいいヴロンスキーに惹かれてしまう。
その2人が惹かれあうシーンとして社交界のダンスシーンが描かれているんだけども、これがなかなか見せ方が美しい。
社交ダンスについては疎いのだけど、よく見る手をつないでステップ踏んでってやつだけじゃなく、指を絡め合う踊りをしたりする。
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それがすごくあでやかでちょっとやらしくも見える。
ヴロンスキーの婚約者であるキティが10人くらいの他の男性と踊ってヴロンスキーの様子を見てる間もこのアンナとヴロンスキーはずっと2人で踊ってるんです。
まるで他の人たちが存在してないかのように一心不乱に。
周りがピタッと止まって、2人が通過すると動き出すようになったり。
これもそういう見せ方をしてたりして解りやすく作ってる。
もうキティが可哀想!キティのライフは0よ!
そしてこのシーン!
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このギリギリのとこはちょっとドキドキしちゃう。

で、まぁ、2人はお互いに惹かれあい、恋へと落ちていくのですが、片や人妻。片や婚約者もいる身。
こういう禁じられた恋みたいなのってよくあるよね。
だからかここに至るまでの目をチラチラ合わせたり、さっきの踊りのシーンだったりはすごくいいんだけど、その先はなぁ。
ここからちょっとお互いに立場との葛藤みたいなのがあるわけです。
何故ならアンナの旦那は大臣というお偉方というのもあるしね。
もちろん、社交界でも2人の噂は拡がっていく。あいつら怪しくない?みたいな。
で、それを聞きつけた旦那(カレーニン)はいちお忠告します。
その時はアンナは笑いながら「ないない。こんな遅い時間に何?もう遅いわよ」と。
この「もう遅いわよ」が時間だけではなくヴロンスキーとの関係を表していたと。

こういった台詞や小道具を使っての場面転換はうまい。
子供のおもちゃの電車がアップになってそのまま本当の電車になったりとか。
ちぎって空に投げた手紙が雪になってそのまま雪一面のシーンに変わったりとか。
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そういう繋ぎがすごく上手いんだけど、この世界観にハマらない人はこの映画自体がすごく苦痛かもしれない。
無駄に安っぽくコントっぽく見えてしまかもしれない。

でもコンスタンティンとキティの恋愛模様を描くときはこの舞台映画から離れて、リアルな風景を使う。
アンナとヴロンスキーの恋愛を描くときは劇中劇のような舞台映画を使う。
この差はすごく面白かったなぁ。
一途に周りのために生きるコンスタンティンとキティはリアルな風景で描き、本能のままに生きていくアンナ達を劇中劇で描く。

例えばヴロンスキーが競馬に参加するシーン。
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画像を見てもわかる通りこことか解りやすい劇中劇作り。
このシーンは地味に重要で、ヴロンスキーが落馬してしまうんです。
そこで思わずアンナは「アレクセイ!」と叫んでしまう。
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アレクセイってのはヴロンスキーのファーストネーム。であると同時に旦那カレーニンのファーストネームでもある。
解っていながらも旦那が「私はここにいるよ!」となだめようとするシーンがちょっと切ない。
これで周りの貴族たちにも2人の関係が噂を超えて解りやすいくらい明るみになるわけです。
そりゃそうだ。ファーストネームで呼ぶ仲なんだもん。

こういう見せ方はすごく好きだったんだけど、話が。。。
この不倫に堕ちてから、アンナはどんどんこっちにハマっていくんですね。
前述の思わず「アレクセイ!」と大勢の前でファーストネームを叫んでしまう位。
でもその2人の愛になんというか真実性といったものが見えないから浮気から本気になるあたりの流れが解らない。

だから後半に至る何もかもを捨ててもいいって流れがなんだか納得できない。

このアンナ・カレーニナという女性がただの我儘な人に見える。
こういった話の本筋に関わるとこってのは小細工を使うんではなくてしっかりと見せて欲しかったかなぁと。

だからどんどんどんどん旦那のカレーニンが可哀想に見えてきて、聖人に見えてしまい、不倫している2人に対する感情移入が出来ない。
アンナとヴロンスキーがいちゃいちゃしててももうね、全然応援できないの。
色んな人が不幸になってるから尚更。
アンナがヴロンスキーの子供を妊娠し、ちょっと精神的に不安定になった時もざまぁ!ってなってしまう。
ヴロンスキーも見た目はすごく美しい男性。
目も綺麗なブルーアイだし。
でもね、内面がしっかりと見えないからただのチャラ男にしか思えない。
そこまで全てを捨てるほどの価値ある相手!?って思っちゃう。

だからそれを真実の愛と思えないんですよね。
むしろ真実の愛はキティとコンスタンティンだろがい!
この2人のシーンはすごく安心する。
あえて言葉だけではなくブロックを使った言葉遊びみたいなもので気持ちを伝えるシーン!
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ここはすごくキュンとするし、よかったねぇって心から思える。
そしてその後のキティがコンスタンティン兄を看病するシーンなんてもう!


映像、音楽、衣装はすごく良かっただけに中心であるアンナとヴロンスキーの心情の流れがしっかり見えなかったのが残念でした。
衣装はホント素敵。
アカデミー賞衣装デザイン賞を取ってるだけのことはある。
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シンプルなやつも原色使ってるやつもすごくいいものだと実感させる作り。

話の作りはもちろん映画にとってめためた大事なのは解ってるんだけど、もう今回はそれはいっそ置いておきましょう。
美術、映像、音楽、衣装に特化してそれを楽しみましょう。

すごく豪華な昼ドラと思ってみましょう。

さすれば素晴らしく楽しい映画。


【キャストについて】

アンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)
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美し過ぎます。
確かに華奢だしえらもはってるんだけど、すごく美しい。
なんというか日本の女優さんで言うと全盛期の山口智子のような美しさと可愛さ。
ただその時たま見える無邪気な雰囲気のせいで100年の恋に落ちてる感じに見えないのが残念。
でも個人的にはキーラナイトレイが好きです!

ヴロンスキー伯爵(アーロン・テイラー=ジョンソン)
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見てください。この美しい目!
こりゃ恋に落ちるよね。見た目はね。
ただ中身はすっかすかに見えちゃったのが残念。
多分最初のほうの「どうせ俺のこと好きなんでしょ?素直になりなよ」感がそうさせるんだ!
全然関係ないけど実写版ヒソカ(H×H)があれば起用してほしい。

コンスタンティン・レヴィン(ドーナル・グリーソン)
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ヴロンスキーと比べたらすごく田舎の青年って感じが出てるよね。
この人の兄はいち早く特権階級の矛盾とかに気付いてるんだけど、コンスタンティンは今の自分の中で出来ることをやってる。
その愚直ながらも自分の本能よりも周りを見ている感じがすごく好感が持てた。

キティ(アリシア・ヴィキャンデル)
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前述のダンスシーンのキティはすごく可哀想だったなぁ。
この子も決して階級が高い家の娘じゃないみたいだけど、すごくいい子なんだなってのがわかる。
ってか、アリシア・ヴィキャンデルってカワイイ女優さんですね。

アレクセイ・カレーニン(ジュード・ロウ)
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スターリングラードの時のジュードロウはすごくかっこよかったなぁ。
今日も僕は君のためにまたひとりナチを撃つなんていうキャッチフレーズを思い出した。
ってか、すげー禿げてる!!!
と思って調べたら役作りのために剃ったんですね。
見事なM字!
今回の映画の中で一番悲しい役どころ。
もうね、救いがないの。
妻を取られ、大臣としての仕事も上手くいかず。
でも最後の子供とのシーンで聖人な彼ならではの展開があって、さすがだなぁと感じた。


あれ?キャストについてが必要ないくらいうっすい内容になってしまった。

とりあえず19世紀末の雰囲気を味わいたいならオススメな映画です。
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