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DATE: 2009/12/21(月)   CATEGORY:
となり町戦争。
タイトルと表紙からしてなんだか惹かれて読んでみた。

主人公が抱く「戦争」というものに対して抱く漠然としたイメージは共感できた。
が、主人公が何がなんだか解らないまま世界が進んでいくと言っているように、そのふわふわした感じの雰囲気と、回りくどい(洒落ていると思わせたい)文体で話が進んでいくので、なんとなくで全体像が掴めはするし、各個人らの「死」「戦争」というものに対する考え方などは解る。
リアルじゃない戦争の中でも確実に生まれてくる「死ぬ」ということ。
ただそれに全く僕は賛同することはできなかった。

たとえ戦争によるものでも人の死というものは決して洒落ているなんてことはなくもっと泥臭い感じであるはずだ。
それをいとも簡単に業務的にしか処理しない文章はやはり納得がいかない。

最近の小説でとみに感じるのは文体を洒落て書けばいいと思ってる。
設定と文体さえ出来ていればいいんでしょ?みたいな。
そうではなく、文体の美しさ、技法だったりはあくまで、小説の中に存在する人間の感情を助けるもの、例えば情景を文章で表現するならば、それは具体性を増させるものであってほしいのだ。
ただ、なんとなく洒落てるみたいなのじゃあ意味がない。
簡単に言うと「お前らの感情どこいったんや」

人間の内面を抉り出すような感情。そういったものをもっと描かないと。

この作者が言いたいことは戦争と利権だったのかとすら思ってしまう。
だったらば、主人公と香西が交わる必然性は一体なんであったのか。戦争によってつながれていた関係と言うにはあまりに薄い。だからラストに向かう2人のシーンもピンとこない。
映画化されているということなので、それを見てみるとまた違うのかもしれないが、少なくとも小説においては作者が設定を考え付いた段階で満足してしまい、話として訴えかけたいものを(あるのかは解らないが)読者に丸投げし、結果、中身が薄い感じになってしまっている感が否めなかった。
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