どんと来い!
ジャンルを問わずお届け中。
DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
ブレンドひとつ。

店に入るなりカウンター内のお姉さんにそう告げて席に着く。

西新の庵道珈琲。

若干の値上がりはしたものの、330円で良質な珈琲が飲めるのは有り難い。

最高気温が37℃もあろうかという日に何故ホットの珈琲なんかを頼んだのか?
往々にして夏の喫茶店はクーラーが効き過ぎている。
そんな中アイス珈琲を頼んだら寒くてブルブル震えてしまうようなことになる。
そんな失敗を見越してのホットの注文。

あぁ、なんて俺は素敵な男なんだ。


なーんて考えながら、席に着く………と、この店全然冷えてねぇ!
この庵道珈琲には恐らく開店時から数十年は起動しているであろう置き型のクーラーがある。
高さ2メートル、横幅も1メートルはある巨大なクーラー。
見ただけで年代を感じさせる。

そんなクーラーだから効きが悪いのだろうか?
仕方ない。
ここは注文した後で申し訳ないが、アイス珈琲に変更させてもら…

「お待たせしました、珈琲です」

注文してから、商品が来るまで遅くて怒る人は居ても早くて怒る人はそうそういない。
ただ今の僕は『早いよ!』と理不尽な怒りをぶつけたくなるくらいだった。
『ブレンドひとつ。』と注文して、まだ30秒ほどしか経っていないのだぞ。
僕のアイスに変更しようとした試みは脆くも崩れ去り、目の前には熱々の珈琲。
いや、うまいんだ。うまいんだけど暑いんだ。

仕方ない。ゆっくり冷ましながら飲もう。

そしてこの日記を書いている。

思えば、今日はなんだかツいてない。
さっきGEOで僕の好きなスタートレックのDVDを借りようとカウンターに持っていった。
なれた手つきでGEOのカードを出した。
通常なら店員がカードをスキャンし、レンタル手続きをする。が、店員が一切動かない。
なんだよ、職務怠慢か?などと思っていたら店員が放った一言。

「お客様、ゲオのカードをお願いします」

ん?
そう言われて見てみると、そこには青地に黄色でTと書いてあるカードが!
よりによってGEOでTSUTAYAカードを出してしまうという失態。

「あはは、すいません」
などと恥ずかしさを取り繕いながらGEOのポン太カードを出す。
なんだか陽気な顔したポン太までもが憎たらしく見える。


あーあ、こういうちょっとしたツいてなさがなんだか凹むよなぁなんて思っていたら、


ブオオオオオ!


と巨大な音とともに振動が。

どうやら庵道珈琲の店員さんが、あの古めかしいクーラーを起動させたらしい。

クーラーから席が近かった僕にはその振動がとても響く。

まるでZeppでのライブばりに胸にズキュンズキュンと響いている。
そうかこれが恋なのか!もしかして僕は庵道のお姉さんに恋を…?などと思うはずもないのだが、古めかしくともさすがは巨大クーラー。

すごい速さで店を冷やしていく。


さ、さむい。
さっきは古いから効きが悪いなんて言ってごめんよ。
機嫌を直して、ちょっと勢いを弱めておくれ。


…あ!そうか、ここであの失敗だと思っていたホット珈琲が活きてくるんだ!


ふふふ。
やっぱり俺は素敵な男だぜ。


ズズズ。飲んでみた。


………そこには時間が経ち完全に冷え切った珈琲が存在するだけだった。
スポンサーサイト
[ TB*0 | CO*0 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

TRACK BACK
TB*URL
copyright © どんと来い! all rights reserved.powered by FC2ブログ.  template by レトロメカニカ. ページの先頭へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。