どんと来い!
ジャンルを問わずお届け中。
DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2005/09/26(月)   CATEGORY:
東京奇譚集。


村上春樹の新作短編集が出ていたので購入。
本来、短編集と言うものはあまり好きではなく、読み終わった際に
「やっぱ物語を読みたい!」
という衝動に駆られる。
やっぱ短編じゃあ物足りないのよね。ミスドに例えて言うならば、Dポップを食べるよりもオールドファッションを食べたほうが「ドーナツ食ったー」って感覚になるでしょ?
Dポップは確かに「色んな味満喫」感はあるけど、欲求は満たされない。

さて、前置きはこのぐらいにしておいて、小説の話でも。
今回の東京奇譚集には

「偶然の恋人」
「ハナレイ・ベイ」
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
「日々移動する腎臓のかたちをした石」
「品川猿」

と5つの話が含まれております。ちなみに品川猿は書き下ろし。
一つ一つを書いていってネタばれになってもいけませんので、感想をば。
今回、どの作品もちょっと物足りなさを感じてしまった。
面白いし、引き込まれるのはさすがは村上春樹の作品といった具合なのだが、如何せん、短い。
どの話も読み終わったあとに「だから何?」といった感想が出てしまう。

前作の「アフターダーク」もそうだったが、海辺のカフカであまりに超常的な世界を使いすぎたせいか、そゆものを使いたがらないのが最近の彼の傾向か?
しかし読者が彼の作品に求めているのはもちろん文体だったりもするだろうが、SF作家とは一味違う超常的な世界ではないのだろうか?
少なくとも僕はそうだ。日常とは違う世界に連れ立ってくれる彼の作品に魅力を感じている。

特に今回の「どこであれそれが見つかりそうな場所で」は内容は非常に興味深いし、春樹らしさも感じられる。
だが、もう一歩、いやもう五歩ほど突っ込んで書いてほしかった。
読み終わった後に、ムズムズ感が残る。
そっから先やんか!ワシらが読みたいんは!!!と。
野球で言うなら9回同点で「試合の途中ですがまもなく中継を終わらせていただきます」みたいなムズムズ感。

全体的にそういった感じ(まぁ、辛うじて品川猿に救われた)なので、僕の村上春樹欲を満たしてくれるまではなかった。
あの読み終えた後の、RPGを1つクリアして得られる心地よい達成感と疲労感のような感覚がないのだ。
ただし、前述の通り、グイグイと物語に引き込まれるあたりはさすがは村上春樹だ。
それだけにもったいない。
短編集ではグイグイ引き込む力よりも、その限られた数十ページの中でいかに語りきれるかだろう。

村上春樹の作品は携帯用のミニゲームではなく、プレステのRPGでなくてはならない。

海辺のカフカが出版されて早2年。
未だに僕の中であれを越える作品は出てきていない。
スポンサーサイト
[ TB*0 | CO*2 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

九州しょうゆ味 | URL | 2005/09/26(月) 21:31 [EDIT]
ますます気になりますこの短編!
確かに私も長編の方が好きだなぁと思うことはあります。「海辺のカフカ」お好きなんですねー。私は最近読んだからかは分かりませんが、「ねじまき鳥」の方が好きですw
アフターダークはなんかいかにも現代な感じがして読みやすかったんですけど、なんとなく物足りない感じがしました。70年代が背景にある春樹作品が好きですねやっぱり。「羊をめぐる冒険」とか。


ところで、初授業は行かれましたか?
私は行きたくても行けません・・・悔しい(涙)

タスマニア動物園 | URL | 2005/09/27(火) 02:55 [EDIT]
>九州しょうゆ味
そね、小説の内容としては充分だから読む価値あると思いまするるよ。
春樹作品ではやっぱカフカ好きやねー。ってか、あのカフカサイドとナカタさんサイドと進んでいく形式が好きなのよね。グラスホッパーっていう伊坂幸太郎の小説もそういう風に幾つかの話が最終的に繋がるんだけど、そゆのって読んでてワクワクするのさw
ねじまき鳥も読み応え充分で面白いよねー。

授業、行きましたよ♪なんとか初日クリアー。まぁ焦んなくても授業は12回あるんだから心配しなさんなw

TRACK BACK
TB*URL
copyright © どんと来い! all rights reserved.powered by FC2ブログ.  template by レトロメカニカ. ページの先頭へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。